親からの贈り物”親知らず”
”親知らず”とは第三大臼歯のこと。”親不知”と書くと新潟県青海町にある地名で断崖絶壁の北陸道一の難所になります。
”親知らず”は、大人になってから生えてくることから、そう呼ばれるようになったようです。大抵、第二大臼歯までは義務教育の時期までに生えそろいます。だからお子さんの歯(乳歯)が抜けたとか、大人の歯が生えてきた、とか子供の成長変化を親も一喜一憂しながら見たり聞いたりしたことだろうと思うのです。
しかし第三大臼歯の萌出は二十歳前後になり、もはや親も萌出を見届ける年齢ではないし、また管理を要求するような子供でもないでしょう。そんなことから名づけられたものと推測します。また知恵のついた時期に萌出してくることから智歯wisdom teethとも呼ばれています。
遅く出てきてくれるから助かることもあります。今日のキョウ子さんは、上の第二大臼歯を保存できないため抜歯して、下でまだ寝ている傾斜している”親知らず”を代わりに使ってもらうことにしました。つまり移植です。結構難儀しましたが、見事成功!!(多分)
キョウ子さんも頑張りました!私も頑張りました。ご苦労様でした。よかった、よかった!これでインプラント1本分の経済的節約にもなるわけです。
しかし、この”親知らず”は退化傾向が強く、そもそも形成されないかたもあり、このような先天性の欠如は上顎では男:20%、女:28%、下顎で男:16%、女:19%なそうです。そうなると治療上、”親知らず”を利用することができないわけです。
”親知らず”は痛みや腫れなどの様々な問題で現代人を患わせることもありますが、場合によってはこんなふうに役立つことも多々あります。だから”親知らず”は親や神様からの贈り物と思って、感謝したほうがいいのかもしれません。
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