昨年に引き続き10時間ラン&ウォークを決行しました。コースも同様にR7を南下し、戻ってくるというものです。参加者は僕だけの気ままなプチ一人旅です。
朝5時半に自宅を出発し、気温と体調から約4時間南下したところで戻るスケジュールです。今日は帰ってきたらスタッフとのビアガーデンもあるし、体力を多少温存しておかねばなりません。
出発時の気温は24度、快晴無風で今日も暑くなりそうです。由良まではラン、ラン、ランで快走です。しかし、段々高く上った太陽は体にボディブローのように効いて来ます。ラン、ウォーク、ランとなり、次第にラン、ウォーク、ウォークとなり、徐々に走れなくなります。足はなんとも無くても、気力が萎えてくるのです。
気温はとうとう32度に達しました。アスファルトの路面からの反射熱も勘定すれば、恐らく35度以上になっているのかもしれません。
三瀬の先、堅苔沢(かたのりざわ)、お盆の時期にこの街を歩くと、珍しい光景を目にします。それぞれの家の前にポストカードや年賀状に「馬」の字が書かれたものが下げられています。大抵どの家も4~5枚ぶら下げられています。丁度通りかかった小母さんに聞いてみたら、先祖が「馬」に乗って帰られるように、という思いがこめられているそうです。霊となった先祖への思いやりなんですね。
町並みのつくる日陰を歩いていると、少し走る気力と体力を回復させてくれます。
海に浮かぶ灯台、留棹庵島(りゅうとあんじま)が右手に見えます。釣り客を乗せているような漁船が渡っていきます。釣船も稼ぎ時でしょうか。
五十川からR345に入るルートも頭をよぎりましたが、途中の水分補給ポイントが心配になり止めることにしました。
さらに進むと鈴(すず)に着きます。跨線橋を渡ったすぐ左手にいつも豊富な水を落とす滝があり、そばに小さなお稲荷さんが立っているけど、何と言う名前がついている滝でしょうか。
さらに進むと道端に小さな「赤地蔵」のお稲荷さんがあります。帰ってきて調べたら、昔この辺では船の遭難のため、よく水死体があがったそうで、この辺りの人々はこれを哀れんで建てたものらしいです。
その先には柱状玄武岩が横になり塩俵のような形となっている「塩俵岩」があり、しめ縄が廻らせてあります。塔の立っている岩に登り写真を1ショット!。岩から降りて再び走り始めると、海底温泉の駐車場から出てきた白バイのお兄さんは、僕に敬礼していく?!(なぜ??)
ここまでくれば「立岩(たていわ)」は目と鼻の先。立岩は、この辺りの海岸線のランドマークのように遠方からも確認できるのですが、曲がりくねった海岸線はなかなかたどり着きません。マルバシャリンバイが自生し数千年前の原始の自然が残るという、その頂上はロマンを秘めた岩ですが、きっとベールに包まれたまま見ることはないだろうなぁ。
この立岩の先に昨年見つけた、石碑がいくつか建つ小さな岩場があります。そこには孫の早すぎる死を惜しむ祖父の詩が刻まれているのです。今年も再びその供養に来たい気持ちもありました。詩を口ずさんだ後両手を合わせR7に戻ると、ちょうど道端で作業をしている女性が居たので、この石碑のことを聞いてみました。
19歳で逝った若者はすぐそこで交通事故で亡くなったこと、そして驚いたことに母親はその後、山菜取りで不慮の事故で亡くなったというのです。なんとも悲しい話を聞くことになってしまいました。思わずもう一度合掌してしまいました。
出発してからほぼ4時間、午前9時30分になります。この暑さから余裕をもって引き返した方が生命の安全上よさそうです。結局昨年と同様、浜温海の入り口のコンビニでUターンすることとしました。
近くの日陰で昼食をとり(へへへぇ、ビールも)、ボ~と海の波や水平線を眺め、一休みして帰路につきました。
しかし復路はさらに高く昇ったお日様が走路に日陰をなくし辛い行程となりました。水分補給はもちろんですが、ボーとして熱射による中枢へのダメージが出てくるのです。このため、定期的に水をかぶるとか、冷房の利いたコンビニに入り、体温を下げることに務めました。でも帰省や海水浴で混んでいるお店にいつまでも汗や水でビショビショの格好で居る事もできません。
走るという気力、集中力がなくなりそうなので、昔ボーイスカウトのときに学んだような”スカウト走”を真似、「100歩ウォーク、100歩ラン」を数えながら進むことにしましたが、これは気を集中するうえではいいように思いました。また今日のように無風で陽射しが強いと、走ったほうが涼しく感じることもわかりました。途中のコンビニでいろんなものを飲みましたが、アイスクリームは思いがけず元気を取り戻すサプリメントとして使えそうに感じました。
帰宅時間は午後3時。復路には約5時間かかったことになります。
車で何度も通り過ぎる道も、走ったり歩いたりしないと見えてこないものがあるのは面白いものだと、今年も思ったのでした。
最近のコメント